FT&GS Business Book of the Year 2010 の邦訳リスト

フェイスブック若き天才の野望』が Financial Times と Goldman Sachs が選ぶ「Business Book of the Year 2010」でファイナリストだったと知って、他の本はどんなのなんだろう?と。

FT のページはログインしないと見られなくてちょっと面倒。全16冊の英語のリストはこちらをどうぞ:
bookbroads: 2010 Business Book of the Year

最終的に、Business Book of the Year 2010 に選ばれたのは、『Fault Lines: How Hidden Fractures Still Threaten the World Economy』 by Raghuram Rajan。

フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く

フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く

原著『Fault Lines: How Hidden Fractures Still Threaten the World Economy

Amazon のレビューを見てみると、邦訳の編集に問題があるようですが、内容的にはおもしろそう。文庫で出たら買おうかな。

リストにある本で、現在邦訳が手に入るのは、以下の5冊。

選んでいるのが FT と GS だけあって、IT・ウェブ関連は『フェイスブック若き天才の野望』と『ウィキノミクス』の続編『Macrowikinomics』(邦訳無)の2冊だけで、金融トピックのものが多いですね(^^;

一番気になったのは、『世紀の空売り』。最初は特に興味はなかったのですが、ブックマーク40+、これなんぞ。なんとAmazon山形浩生さんが書評を寄せている!俄然気になってきました。

一読して唖然。本当に小説より奇なりで、もし小説家が、投資銀行格付け機関も保険会社も銀行も、自分の扱っている商品について何一つ知らないでそのまま世界経済が崩壊する、なんて小説を書いたら、そんなバカな設定があるか、とせせら笑われたはず。それが実際に起きてしまったという驚愕の事態を実にうまく書き上げている。
http://www.amazon.co.jp/review/R3REMXUM8F3FY5/ref=cm_cr_dp_perm?ie=UTF8&ASIN=4163730907&nodeID=465392&tag=&linkCode=

世紀の空売り

世紀の空売り

そんなこんなのFT&GS Business Book of the Year 2010(^^)