FT&GS Business Book of the Year 2010 の邦訳リスト
『フェイスブック若き天才の野望』が Financial Times と Goldman Sachs が選ぶ「Business Book of the Year 2010」でファイナリストだったと知って、他の本はどんなのなんだろう?と。
FT のページはログインしないと見られなくてちょっと面倒。全16冊の英語のリストはこちらをどうぞ:
bookbroads: 2010 Business Book of the Year
最終的に、Business Book of the Year 2010 に選ばれたのは、『Fault Lines: How Hidden Fractures Still Threaten the World Economy』 by Raghuram Rajan。
- 作者: ラグラム・ラジャン,伏見威蕃,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/18
- メディア: 単行本
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Amazon のレビューを見てみると、邦訳の編集に問題があるようですが、内容的にはおもしろそう。文庫で出たら買おうかな。
リストにある本で、現在邦訳が手に入るのは、以下の5冊。
- 『フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)』(原著『The Facebook Effect: The Inside Story of the Company That Is Connecting the World』)
- 『選択の科学』(原著『The Art of Choosing』), 著者のTED動画
- 『自由市場の終焉―国家資本主義とどう闘うか』(原著『The End of the Free Market: Who Wins the War Between States and Corporations?』)
- 『Too Big to Fail: The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the Financial System--and Themselves』(原著『リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち』『リーマン・ショック・コンフィデンシャル(下) 倒れゆくウォール街の巨人』)
- 『経営戦略の巨人たち―企業経営を革新した知の攻防』(原著『Lords of Strategy: The Secret Intellectual History of the New Corporate World』)
選んでいるのが FT と GS だけあって、IT・ウェブ関連は『フェイスブック若き天才の野望』と『ウィキノミクス』の続編『Macrowikinomics』(邦訳無)の2冊だけで、金融トピックのものが多いですね(^^;
一番気になったのは、『世紀の空売り』。最初は特に興味はなかったのですが、ブックマーク40+、これなんぞ。なんとAmazonで山形浩生さんが書評を寄せている!俄然気になってきました。
一読して唖然。本当に小説より奇なりで、もし小説家が、投資銀行も格付け機関も保険会社も銀行も、自分の扱っている商品について何一つ知らないでそのまま世界経済が崩壊する、なんて小説を書いたら、そんなバカな設定があるか、とせせら笑われたはず。それが実際に起きてしまったという驚愕の事態を実にうまく書き上げている。
http://www.amazon.co.jp/review/R3REMXUM8F3FY5/ref=cm_cr_dp_perm?ie=UTF8&ASIN=4163730907&nodeID=465392&tag=&linkCode=
- 作者: マイケル・ルイス,東江 一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09/14
- メディア: 単行本
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そんなこんなのFT&GS Business Book of the Year 2010(^^)