愉快痛快?東洋経済の「実践的「哲学」入門」

最近新刊ピックアップをさぼり気味でいかんですね…。引越しと渡欧準備のためご愛嬌。またのろのろっと始めます。

今日は、先週紹介した東洋経済の夏休み合併号が思いの外よかったのでその紹介を。

週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2010年 8/21号 [雑誌]

NHKハーバード白熱教室」や『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』でおなじみのサンデル教授のインタビュー有、自分が政治的、経済的にどういう主張の持ち主かチェックできるページ有で、それだけでも結構たのしいです。
# 私はリバタリアンになりました。サンデル教授の講義を見て、コミュニタリアニズムもおもしろいなと思っていたのですが、リバタリアニズムになって、ちぇって感じ。

あと、大前研一さん、今年の春『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』が流行ったティナ・シーリグさんのページも有。大前さんが『もしドラ』とそれに群がる現状に苦言を呈しているのには激しく同意。

去年のノウハウ本新書ブームと異なり、今年はかための本が売れているそうな。

でも、たくさん本が紹介されているコーナーはあんまりだったかも。署名されていない記事で誰が紹介しているかわからない本は自分のコンテキストに乗せにくいし、政治経済界の著名人と言われる人が紹介していても結局誰かわからないことがほとんどで手に取るには至らず(−−)

…と最後文句を言ってしまったものの、690円には見合う価格。夏休みのお供に是非どうぞ!

■ 余談 この人が言うから読んでみたくなった本

塩野七生さんの『日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)』でプラトンの『饗宴』が紹介されていて、読みたい!引越しじゃなかったらすぐにポチっていたところ。やっぱり、誰が紹介した本かによって手に取ったり手に取らなかったりするのじゃなかろうかと思うのです。

饗宴 (岩波文庫)

饗宴 (岩波文庫)