ヨーロッパ行きの旅本一冊追加: 京極夏彦著 『巷説百物語』

旅のラゴス (新潮文庫)』は前々から決めていた(thx, id:tomomi_keep さん)のですが、もう一冊追加。

巷説百物語 (角川文庫)

巷説百物語 (角川文庫)

買ってきました。今まで読まなかったジャンルで、かなり未体験ゾーンです(^^;

京極夏彦シリーズは、人がばたばた死ぬ火サス/土サス(今もあるのかな?)のイメージで、何となく敬遠気味だったのですが、今日「京極夏彦がおもしろくってねー」という話を聞いて、ほほーと。この解説じゃなかったら手に取りませんでした、という名解説。

もうひとつ、京極トークを聞いてイメージが変わったのが妖怪。弟がゲゲゲの鬼多郎を好きで、鬼太郎ハウス(おもちゃ)で遊んでるのを横目に「ちょwww何がおもしろいんだ・・・」と思っていた子供時代から、つい今朝まで妖怪ブームを横目に「ちょwww」と思っていました。が、妖怪が生まれるというか作られる経緯や、妖怪作る仕事の人や、さらには妖怪の効用を聞くにつけ、俄然興味がわく。おもしろ...

巷説百物語は二冊目からおもしろいよ」と教えてもらったので、二冊目を楽しみに一冊目をヨーロッパで乗り切ろうと思います。

■ 余談1: 文庫大好き

電子書籍がいい!と世間では大賑わいで、ユリイカ電子書籍特集だったりするのですが、紙本好きです。特に文庫本。軽い、起動時間ゼロ、電池の心配なし、飛行機の離陸直前/直後でも読めます。人にあげやすいのもいいですよね。データの本もコピーは簡単なのですが、グレーだったり微妙に面倒だったりともやっとします。

紙本は検索ができないのはちょっと問題なのですが、大体気に入ったところって誰かがウェブに写しているから大抵問題ないんですよね・・・。

あと、不思議なのが、カフェでiPhoneで小説は読む気になれないけれど、文庫は何となく手と場に収まりがよい気がすること。何でなんだろう。私がオールドタイプだからかな?

紙紙と書いたものの、最新の『ユリイカ』は電子書籍マンセーぽい面々と、冒頭にも書いた京極夏彦さんでちょっと気になる一冊。

■ 余談2: 英語で妖怪を何と言う?

気持ちよく英文を書ける環境を考えていて、思ったことを打つなどしながら試行錯誤しています。で、やつに「妖怪?」と聞いてみると

apparition (幻影、亡霊、〔突然の〕出現/アルクより)

(・・)はじめてみる単語だよ!アルクで「妖怪」で調べてみると、

記念館には水木さんの作品が収められています。水木さんは日本の怪物、妖怪についての「ゲゲゲの鬼太郎」というタイトルの漫画でよく知られています。
The museum houses works by Mizuki, who is well known for his comics on Yokai or Japanese monsters titled "Gegege no Kitaro". 全文表示

鬼太郎は水木しげるさんによる人気妖怪漫画シリーズ「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公だ。
Kitaro is the leading character in the popular yokai (supernatural beings) manga series "Gegege no Kitaro" by Mizuki Shigeru.〔【出典】Catch a Wave, 2007年11月23日号(株式会社浜島書店)◆URLhttp://catchawave.jp/

Yokai, Japanese monsters, supernatural beingsということで何となく日本独自の妖怪というのがいるようですね。Yokai が不可算名詞なのにも、ほー、と。西洋の妖怪は "specter" というみたい?

ブロッケンの妖怪

  • Brocken specter [spectre]
  • the specter of the Brocken

妖怪学というジャンルもあるようで、アルクには "spectrology" という項目もあり、そういえば京都大学の総合人間学部で妖怪を研究したいという女の子に会ったのを思い出しました(^^;当時は「妖怪、ちょwww」という時期だったのであまりお話できなかったのですが、また会ったら聞いてみたいな。

しかし、何とも奥が深そうな分野ですな。