原発事故以降考える食べもののこと ー 放射性物質による汚染でなく

放射性物質による汚染は今でも心配で、食べ物の産地や種類を気にしながら買い物をしています。

世間ではもうほとんど話題にならなくなりました。忘れた方がいいこともあるけれど、震災を経て、食べ物について敏感になったのだからこれを機会に考えた方がいいこと、変えた方がいい習慣などもあると思うのです。放射性物質による汚染だけではなくて。

たとえば、震災以降、ヨーロッパ留学から戻って以降、加工品を買う時には原材料の欄を見るようになりました。最初はどこで作られたものなのだろうと知りたくて見ていたのですが、謎の保存料とか、調味料とか、着色料とか入っていて、放射性物質だけ気にしていても何だかなと。味変だし …

あとは、どうしても肉や魚、卵などの動物性の食品は食べるわけで、もとの家畜や魚が丁寧に扱われたものであってほしいとも思うようになりました。特にオーストリアやドイツでの滞在を経て。日本でに帰ってからお店に並ぶ肉や卵を見ると「これこれこういう成分を強化した飼料を与えたので栄養満点です」という記述をよく見かけます。動物がどう飼われていたかという記述はありません。EU では鶏がどう飼われているのか卵のパックに明記する制度があります。
卵を産む鶏にも配慮した卵を選べたらいいのにな、日本でも - aki note
最近はなかなか卵を買う気になれません。。。肉や魚も控え目。主食と野菜や豆類だけという日もしばしばあります。

といっても、丁寧に作られた旬の野菜を基本的な調味料で調理して、時々感謝して大事に育てられた肉や魚を食べるというので特に貧しくなった気はしないんですよね。むしろ原点に立ち返って季節毎の豊な食生活を享受できていると思う。いろいろな部位をミンチの機械に放り込んで作られた謎にピンク色のナゲットなんてこわくて食べらない。鳥もいたたまれない。

そんなこんなで、原発事故以降せっかく食べ物のことを考えていたのに、それを忘れてまた元に戻っちゃうのってなんだかなあと思いエントリーを書きました。