村上春樹 著 『ダンス・ダンス・ダンス』

無心でもりもり活字を読みたくて、研究室に置いてあった村上春樹 著 『ダンス・ダンス・ダンス』を借りて読みました。

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

1988年に出版された小説なんですね。。。バブルの真っ只中というところかな。古さはまったく感じないです。携帯電話が出てこないくらい。

どんどん読み進めてしまったのですが、最後はぱっと手を放されて、「あれ、終わった」と不思議な感じでした。何かを学ぶことを求めていたりはしないのだけれど、この小説を読み終えて自分の中には何か残ったのかな。主人公を見ていると、会社で働かない生き方が実はあるということ、私が知らないところに不思議な生き方をしている人たちがいて、不思議な世界があってもおかしくないこと、そんなことを考えます。

あとは、おいしそうなサンドイッチの描写が出てくるんですね。特に今、具が控え目で日本的なハムときゅうりのサンドイッチを丁寧に作って食べたい!

この小説を読むことの意義や位置付けみたいなものはうまく語れないのですが、元気が出ない2、3日につかの間、別世界に旅できるよい小説なんじゃないかなと思います。おすすめ。そしてサンドイッチですよ!

日々のパン手帖 パンを愉しむsomething good

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