住む場所について真剣に考えること

リンダ・グラットン著『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』を読んでいます。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

これを読みながら、Google 日本の名誉会長の村上憲郎さんが「情報と職業」という授業に講演をしに来て、「これまでは一生一社、今は一生数社、これからは一時数社の時代になる」という話をしていたのを思い出していました。

働き方がバーチャル化して場所を問われなくなる中で、住む場所も、「一生一ヶ所から、一生数ヶ所、一年数ヶ所」になるんじゃないかなあと今度で引越し14回+、定住の合間にもうろうろする私は考えるのです。春は京都、夏は暑い日本を脱出してベルリン、秋はまた京都、冬は刺激を求めてインドへなどなど。バーチャル化すると言っても、やっぱり仕事を一緒にする人とは会いたいのもので、移動に合わせて会いに行く。

ただ、エネルギーが高騰すれば移動がままならなくなってしまうんですよね。そうなるとある程度定住することにもなって、その場所選びは真剣にしないといけない。東洋経済の最新号が「日本のいい街2012」って特集なんだけど、そんなの甘いんじゃないかな。世界で better place を求めて動く流れってもっと貪欲だと思う。

せっかくたくさんの選択肢がある時代に「日本で生まれたから何となく日本でいいや」はもったいないと思う。たしかに、ある程度というか世界の多くの地域と比べれば、居心地がよくて、安全、衛生的ではあるけれど。私は日本でだったら京都、ビザを気にしないで自由に住む場所を選べるのならベルリンに住みたい。どちらか選ぶのは難しいですが、多分定住するならベルリン。まわりの国へも鉄道などの手段で移動しやすい。

一年の中で数ヶ所を移動して暮らすにしても、どこかに定住して暮らすにしても、自分の好みを知って、住みたい場所や住める場所の候補を真剣に考えておくことは大事だと思うのです。住む場所について考える時、「クリエイティブクラス」の概念を提唱して一躍脚光を浴びたリーチャード・フロリダの『クリエイティブ都市論』はとてもよい指針を示してくれます。

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

リチャード・フロリダ著 『クリエイティブ都市論』 ― 真剣に住む場所選んでいますか?21世紀遊牧民的教科書 - aki note
「日本人だから日本」「エンジニアだからシリコンバレー」でなくていいと思う - aki note

あまりまとまりないですが、、、終わります。。。