オーストリアに6ヶ月以上滞在する準備メモ 2 ― 現地での滞在許可取得

5月にパート1 日本でのDビザ取得を書いてから随分経ってしまいましたが、先週ようやく書類を出し終えたのでメモ2を(^^; # 実は Meldezettel(住民票)の登録もあるのですが、これは簡単で、今回は、紆余曲折の末ようやく書類を出し終わった滞在許可証について。

Dビザ取得の時と同様、ウェブサイト「海外移住情報」のお世話になりました。日本語のページでは、在日本オーストリア大使館のページも参考になります。

オーストリア移住情報・査証編
http://www.bmeia.gv.at/jp/botschaft/tokio/ratgeber/ihre-reise-nach-oesterreich/rechts-und-konsularangelegenheiten/aufenthaltsbestimmungen.html

…が、滞在許可申請やビザについてはかなり頻繁にシステムが変わるので、上記のページは参考程度に、実際に現地の申請窓口に行って(ここが滞在許可証やビザの発給可否を決める)、「これこれこういう理由で滞在したいのです」とドキュメントを見てもらって、必要なものを教えてもらうのが確実だと思います。私は在日オーストリア大使館の方に上記「在留許可申請」のページを教えてもらって、ドキュメントをそろえて渡航したものの、滞在許可申請の手続きに行くと、「invitation letter じゃ不十分なので、大学との contract をもってきてください」と言われ、紆余曲折、ようやく先週書類を出し終えました。日本人はオーストリアに査証免除で6ヶ月滞在できるし…と甘く考えていると、申請するまでにすぐ時間が経ってしまうし、いざ申請しても発給に結構時間がかかることも。私は早め早めを心がけていたものの、展示の予定があったり、大学が夏休みに入ってしまったり、日本から追加のドキュメントを送ってもらうのに時間がかかったりで、かなりぎりぎりに書類を提出。数週間で滞在許可証を発行してもらえるとのことで助かりました。これ、心臓に悪すぎで、他の人には味わってほしくないです。。。# 査証免除の観光ビザで渡航した場合、オーストリアには6ヶ月滞在できるものの、お隣のドイツなどシェンゲン加盟国には3ヶ月で渡航できなくなってしまいます(ボーダーチェックがないこともあるので、事実上は入れるのだけれど、不法滞在はよくない)。私は研究者として渡航するために D ビザを取っていて、これ、取得するよう教えてくれた在日本オーストリア大使館の方に大感謝です。D ビザが有効な6ヶ月はシェンゲン加盟国にも出入りできるのです。結局申請できてしまったので定かではないのですが、 D ビザのあと通常の無査証観光滞在に切り替えられるなら心強いよね。

あと、結構書類提出の時に、係の人の対応に泣くことがあるようで、そういう時は、誰かについてきてもらうのもひとつの手です。実際にドイツ語ネイティブの教授、ボス、同僚についてきてもらったという話も聞きます。こちらの人に「滞在許可申請でまいってるのよ」というと、親切に「ついて行ってあげるよ!」と言ってくれる人が結構いて、私は結局ひとりでできてしまったのですが、困りに困ったら最終的にはお願いしようと思っていました。

この辺でまとめを。

  • 何が起こるかわからないので早め早めに手続きをする
  • わからないことは現地の申請窓口に直接聞きに行く
  • 困ったら助けてもらう

あと、以下のふたつも結構大事かも。ちょっとしたきつい一言が飛んでくるのは避けられず、でも、めげずにニコニコしていたら、ネットや噂で見聞きするようなひどい目にはあいませんでした。

書類を出し終えて「やっと出せた―――!(><)」と言って飛びまわっていると、「他の国に暮らすって大変だよね」「おめでとう!改めて Linz にようこそ」、EU 間で行き来が楽な子からも「よかったね!」と。本当に暖かい言葉をかけてもらえて、何というかもう涙涙涙。

私も困っている人がいたら助けてあげようと思うのでした。このエントリーが誰かの役に立つといいな。