具体的に、具体的に。英語で話す時に大事かもしれないこと

先週末からフランスから来たとても素敵な折り紙の先生と同居しています。「ドイツ語とフランス語と英語が話せるよ、何語で話す?」と聞かれたので、「英語でおながいします」と(^^; # 私が住んでいるのは大学の研究者用のフラットで、いろいろなバックグラウンドの人が入れ替わり立ち替わり来てたのしい。

同居すること一週間、キッチンや廊下で立ち話をするのですが、「君は independent か?」と聞かれたり、数学、哲学、歴史、植物の話をしたり、話題が多岐に及ぶ及ぶ。大人の語彙を増やさないとなあと思う一方で、大事だと思ったのが「具体的に話す」こと。

哲学や幾何学、思想、信条といった抽象的な話をしている時に、日本語で話す時の曖昧模糊で抽象的な表現の直訳で返答して、当初よくきょとんとされました。で、相手の話し方を観察していると、「具体的に言って抽象化する」もしくは「抽象的に言って具体化してまた抽象化する」をしている。たとえば、sophisticated という場合、どう sophisticated なのか。もっと単純に beautiful というだけでも、どうこうどういう風に beautiful なのか、頭の中に浮かんでいる状況や自分の想像を具体的に色や匂いや体験を交えて言う。真似してみると、きょとんとされる回数が減りました。

タイトルには「英語で」と書いたのですが、何ていうんだろう、コンテキストをあまり共有していない人と話す時に大事、と言い換えてもよいかな。バックグラウンドが違って当たり前の世界で、共通のコンテキストを期待して、いきなり抽象的な表現をしてもそりゃ通じないよね、と。そんなことに遅ればせながら気付く今日この頃です。

あと、この「具体的に」で、多分、こっちの人がよく話すように見えるのも説明し得る。コンテキストを共有していない(しないことが多い)から、具体的に、具体的に、相手にわかるように話していて、で、よく話すように見えるんじゃないかな。多分具体的に話したら、我々シャイで寡黙なジャパニーズもよく話す人たちになるのじゃなかろうか。

そんなこんなです。

折り紙の先生は、「来週末には講義を終えて、今度はボストンに飛ぶよ!」とのことで、次はどんな人が来るかな。楽しみです(^^)