ヨーロッパの起業イベント Startup Week 2011 に参加してきました

Couch Surfingで知り合ったドイツの起業家に教えてもらい申込み。夏から楽しみにしていました。

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参加者は46ヶ国から1300人。この多様性はヨーロッパならではじゃないかな。# 移民の国、人種のるつぼ、イノベーションエンジンとしてのアメリカもおもしろいのですが、一地域にさまざまな国が歴史と文化を持って、陸続きでひしめき合っているというヨーロッパは、何ていうんだろうな、うんこの投げ合いも起こるのだけれど、総じて美しくて、それが私は好きです。

イベントの構成は、10月5日から7日までがカンファレンスデーで、オープニングに始まり、朝から夕方まで2つ3つのセッションが並行して行われ、食事やコーヒーブレイクでは立食しながら社交をしてね!というものでした。カンファレンスデーに先立って行われていたスタートアップのコンペティションの結果発表が中日6日にあって、これが Startup Week のハイライト。最終日はディナーの後、朝5時までクラブで after show party があって踊り狂う(^^;気になる費用は、チケットを買う時期によって違うのですが、学生だと149ユーロ(社会人だと倍くらい?)。満員御礼で売り切れていました。

セッションは、特に都市と起業に関するセッションや、ヨーロッパでの起業に関するセッションが印象的で、アメリカ、シリコンバレー一辺倒にならないところに共感したと言えばいいかな。「私はここが好きだからここでやる」「ヨーロッパはおもしろい地域」「シリコンバレー集中なトレンドを変えるぞ!」という誇りというか気概が響いたのだと思う。日本にもこういうマインドが少しあったらおもしろいかも。海外の方が圧倒的に有利(?)という現状が変わらない限り何とも言えないけれど…。# 私は京都が好きです!ニューヨークもベルリンもロンドンもウィーンも好きだけど(^^;もちろんリンツも。そんなでいいんじゃないかな。

社交は…人みしりのシャイジャパニーズ全開でした。みんながんがん自分のプロジェクトを押す中、アグレッシブに社交するのはなかなか難しい。それでも、作っているもののスクリーンショットiPad の壁紙にして「これこれ、こんなの作ってるの」とやり始めてから、濃いキャラクターの開発者たち(プログラミングしててよかった!)と仲良くなれたり、ロシアやマレーシアの女性の起業家と話してがんばろうと奮起したり、以前から知っていた香港の起業家(この人もまた女性)と再会したり…で、50点かな。次はもっとアグレッシブに70点を目指したいところ。あ、インドレストランのオーナーとも仲良くなって、インドレストランの人たちとは旅先やら日本にいる時やら縁があるかも、とも(^^;中でもうれしかったのは、ウクライナの起業家とインドレストランのオーナーが、いろいろな人のところに連れて行ってくれたことで、私もこういう場でもじもじしている子がいたら、同じことをしてあげたい。

ただ、10年後、100年後の未来を語る人・プロジェクトは少なくて、現状をよくしようというきれいなビジネスが多かったかも。あと、アートについて言及した人は、私が聞いた中では、最終日のオープニングのスピーカーのSybille Straubingerさんだけで、これも少し残念でした。加えて、スティーブ・ジョブズの訃報で、私は Apple ファンでもないのにしょんぼりして、公園でぐずぐず鼻水が止まらなくなって、カンファレンスでは会う人会う人に「That's life」と言われてさらに落ち込んで、早くリンツに帰って、黙々と何かを作りたい気持ちになったのも正直なところでした。「壮大な未来は?夢は?ジョブズは?」と(TT)ウィーンでお世話になっていた優しい優しい優しいホストが、よぼよぼ帰ってきた私においしいご飯を食べさせてくれて、遅くまで話に付き合ってくれなかったら、最終日まで Startup Week にいられなかったと思います。しょんぼりしおれていた私とオンラインでやりとりしてくれた友人たちにも感謝、インターネットにも感謝。

Startup Week 2011 を終えて、リンツに戻ってきて、感想は…

来年また戻ってきて、脱シャイジャパニーズ、ポカーンとされても100年後の未来を語ろう

日本から航空券代や宿泊費を払ってでも参加する価値はあると思います。遊びに来ましょう、世界のみんなと話をしましょう!


大好きな写真を貼っておきます。若き日のスティーブ・ジョブズと物無ジョブズ部屋。これを見て1年がんばるぞ、来年戻ってくるぞーーー。