続・共同創業者について思うもやもや、のち楽天家復帰

先日「こいつちょっとやばくないか?と思われたらどうしよう(==)」と心配しつつ以下のエントリーを公開しました。

一緒に起業できる友達がいるってすごいことだと思う、いいなあ - aki note

ポール・グラハム著、青木靖 訳の「スタートアップを殺す18の誤り」を読んでしょんぼりしました、一緒にスタートアップできる人がいる人はそれだけですごいなあ、いいなあ、もやもやー!というものです。1週間ほどこのもやもやを引きずって、青木靖さんのサイトでさらに共同創業者について書かれた訳文を探して読んだりしていました。

もやもやが解消するどころか凹んで、さすがにまいって、10数年来の友人に相談しました。不思議なことに、変なアイディアにも意見を聞けて、頼りになる人たちの顔が浮んで、ちょっと気が楽になりました。ありがとう友よ!# 共同創業者いない orz のもやもやと関連してかしないでか、先日、変な人たちとのつながりって大事だなというエントリーを書きました。変なことを言っても大丈夫な人たちとのつながりはとても大事 - aki note

そんな1週間でしたが、共同創業はおいておいて、彼らの存在にまず感謝しないといけないんだなと改めて思うようになりました。あと、愛をもってあきめずに作り続けること、作っているものについて物おじしないで人に伝えることも大事で、いざ言ってみると多分思っているよりも賛同してくれる人がいるものなのかも。で、それを知って泣きそうになります。# 「あきらめるな」についてはこれまたポール・グラハム著、青木靖 訳「死なないために」をどうぞ!

というわけで、いい友人はいるわけだし、彼らと議論をしつつ、愛をもって自らの思うものを作って伝えることをやめずに、一緒に何かしてくれる人が出てくるのは無理せず待てばいっか、と。楽天家復帰。

■ 余談1: 誰と創業するのか?

狂ったように共同創業者探しサービスや共同創業者をどうやって探すか書かれた記事を探していて(今文字にしてみると、鼻息荒くして婚活している人のようで怖いね)以下の記事に行きあたりました。

Foundrs.com: Find co-founders, don't get screwed | VentureBeat

冒頭でまず引っかかりました。

Thanks to The Social Network, the 100-percent accurate movie about the early days of Facebook (pictured), we all know things can turn out badly when friends work together on a startup. Co-founders can get screwed.

太字にしたところ、本当にそういうものかな。大学・大学院時代を一緒に過ごしたり、何らかのプロジェクトで凝縮した時間を共有したりしている人と起業するのは何となくわかりあえていてよい気がします。上に挙げたポール・グラハム著、青木靖 訳「私たちが創業者の中に探すもの」を引用します。

5. 友情

経験的に、創業者1人でスタートアップを始めるのは困難であることが分かっている。最も大きな成功を収めたスタートアップのほとんどは2人か3人で始められている。そして創業者の間の絆がとても強い。相棒のことが心から好きで、一緒にうまくやっていける必要がある。スタートアップにとっての創業者間の絆は、犬にとっての靴下のようなものだ。引き離せるものであれば、引き離されることになる。

Justin.tvのエメット・シアーとジャスティン・カンは、親友が一緒にうまくやっている良い例だ。彼らは小学2年生以来の友達だ。彼らには文字通り相手の心が読める。他の創業者同様、口論することもあるだろうが、彼らの間に解消されていない対立を感じたことは一度もない。

私たちが創業者の中に探すもの

どんな組み合わせがいるだろう?とまわりの創業者について思いをはせてみると、ひとり変なのがいました。誘われて求められるがままについていっちゃったやつ(^^; でも、改めて考えてみると、そういうのも有なのかもしれません。もちろん誘った人がものすごく優秀で有能で、納得した上でではありますが、そんなに人から求められるってことはなかなかないことでありがたいし、そんな選択肢があった時には乗ってみちゃうのもいいのかもしれないなと思いました。

■ 余談2: 何で共同創業者云々でもやもやしているのか?

今、博士課程での研究を形にしようとして「kcanavs」というサービスを作っています。

http://kcanvas.heroku.com/

エントリーたち:

これでスタートアップできたらいいなと思いながら作っています。修士課程に在学していた頃、企業に勤めていた頃から、日々見つける断片的な情報をどうにかしたい、思考やアイディアを他の人との間で拡張していけたら…と思っていて、愛を持ってライフワーク的に形にしていきたいなあ、と。で、好きなことを仕事にするぞ(好きなことを仕事にしちゃ駄目だというのは多分大人の言い訳で、村上龍さんが何かに「それは本当に好きなことじゃない」と書いていた。賛同。)とスタートアップにしてみたいのです。自分の思うところを研究して、形にして、それで人の役に立てたら(=富を作れたら この "=" については『ハッカーと画家』第6章「富のつくりかた」参照)何ていいんだろう。で、そうしたい。そうするのだ!# まともに書くのは中二病くさくて気恥ずかしいのですが、今日は書いちゃうぞ。飛んでいるようにも見えるかもしれないのですが、アートの分野で作品として作ろうとしているものもちゃんと私の中ではつながっています(^^;


人と話して、書いたら随分すっきりしました。友人のみなさまありがとう、Skypeありがとう、ブログありがとう!