「日本人だから日本」「エンジニアだからシリコンバレー」でなくていいと思う

ふとタイトルのようなことを思ってツイートしたのだ(from ベルリン)。

人それぞれに街の好き好き、向き不向きはあって、私はベルリンやニューヨークが好きです。日本人だから日本、エンジニアだからシリコンバレーじゃなくて、住む場所探しに真剣になってうろうろするのもいいんじゃないかな(^^) そんなことを思うベルリンの夕方。ベルリンいい…!
akipponn on Twitter: "人それぞれに街の好き好き、向き不向きはあって、私はベルリンやニューヨークが好きです。日本人だから日本、エンジニアだからシリコンバレーじゃなくて、住む場所探しに真剣になってうろうろするのもいいんじゃないかな(^^) そんなことを思うベルリンの夕方。ベルリンいい…!"

続き。あ、もちろん京都もリンツも大好き。東京もちょっと好き。いっぱい好きなところがあったら移動して暮らす術を考えるのも一つの手だと思う。ハックしないとね!
akipponn on Twitter: "続き。あ、もちろん京都もリンツも大好き。東京もちょっと好き。いっぱい好きなところがあったら移動して暮らす術を考えるのも一つの手だと思う。ハックしないとね!"

JTPAシリコンバレーツアーや、大学関係のワークショップなどでシリコンバレーやバークレイエリアを訪れて、技術のメッカはすごかー!と思うものの、何となく私の住む場所じゃないかも…ともやもやしていました。一応プログラム書きの端くれなので(^^;で、以下エントリーをみつけて妙にほっとしました。

シリコンバレー向きでない人にとっての天国 | 世界級ライフスタイルのつくり方

オーストリアに暮らして3ヶ月、欧州の都市へは電車や飛行機でどこにでも気軽に出かけられます。普段はゆったりした居心地のよいリンツで制作して、必要があればどこへでも飛べばいい感じです。他の国へ出る費用は、格安航空会社や各国鉄道会社のディスカウントカードのおかげで日本国内で移動するよりも安いです。

日本で、「東京にはチャンスがあるんだ」という話を聞くと、よっぽど地方から東京へ移るならまだしも、あくまで私の場合、QOL(クオリティーオブライフ)が下がりそうで、京都にいる方がいいやと心の内で思っていました。東京はもはや住むところではなくて、用事に応じて行くところになっていました。

で、どこに住んだらいいのだろう。日本人は日本、中でもチャンスのある東京?エンジニアはシリコンバレー?むむむ。

最近の結論は、至極当たり前のものなのですが、「人それぞれ向き不向きあるし、気持ちのいい場所に暮らしたらいいんじゃなかろうか」というものです。あと、みんなもっと住む場所探しにどん欲になればいいのに!とも。『クリエイティブクラスの世紀』を書いたリチャード・フロリダは『クリエイティブ都市論』で、多くの人は人生で「何をするか(仕事)」「誰とするか(伴侶)」には注意を払うものの、「どこでするか」にはあまり頓着がないとしています。場所は重要な要素であるにもかかわらず。私もこれに賛成で、タイトルの通り「日本人だから日本」「エンジニアだからシリコンバレー」でなくてよくて、「みんながそうだから」と住む場所を決めてしまうのは何となくもったいないなあと。世界にはまだまだ一般に知られていないおもしろい場所、居心地のよい場所がたくさんあって、気合と移住先への愛さえあれば、仕事をみつけて居住許可をとって、移住も夢ではないはず。そんな時代。

この都市とあの都市とその都市を迷っているんだけどな…という人は、クリエイティブ都市論の Place Finder を試してみるとよいかもしれません。

place finder : Who's Your City? by Richard Florida
# 私は Linz, Berlin, New York, Kyoto で試してみました。New York に魅力を感じているようです。心はベルリンなんだけどな。

人生一回きりだし楽しまないとね!

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める

# この本大大大大大好き。昨日もベルリンからの帰り道読み返していました。「リチャード・フロリダ著 『クリエイティブ都市論』 ― 真剣に住む場所選んでいますか?21世紀遊牧民的教科書」気に入っている箇所を引用しています。買おうかな―という方、参考にどうぞ!

日本を脱出する本

日本を脱出する本