日本の農林水産物の輸入を制限する動きについて――日本って輸出国?変な感じがしたので統計見てみた

各国が日本の農林水産物の輸出を制限し出したよというニュースを耳にした人も多いのではないでしょうか。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/asi11032700130000-n1.htm

が、何となくこういう報道に違和感を覚えます。何でだろうと考えてみると、「日本って国内食料自給率低いのに、そんなに輸出しているの?」という疑問に端を発している気がする。

主要国の農林水産品物の輸出入についてまとめたページを見てみると、日本は圧倒的に輸入国です。うむ、感覚通り。

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何をいくら輸出しているのか、農林水産省がデータをまとめていました。GJ MAFF!

(3)農産物輸出の一層の促進:農林水産省

日本の農林水産物の輸出額は順調に伸びていて、2006年の輸出総額は3,739億円にのぼります。ただ、全体で見てみると、総額752,462億円の内の0.5%で、2013年には1兆円を目指していたようですが、それでも1%強です(2006年の輸出総額で割っています)。

ちなみに2006年の輸出のトップ3は以下の通り:

  1. 自動車 122,995 億円
  2. 半導体等電子部品 48,547 億円
  3. 鉄鋼 34,851 億円

Trade Statistics of Japan Ministry of Finance
財務省貿易統計 - 対世界主要輸出品の推移(年ベース)

毎年、輸出品のトップ3は大体この3品目で、前掲の1995年以降のデータでは、農林水産物がトップ10に入っている年はありません。

農林水産業を切り捨てるわけではないけれど、過剰に反応しすぎな気がします。作物そのものが売れなければノウハウを売りにいったらどうだろう、海外で育てたらどうだろう?「日本でできたから」というよりも、「日本人が異様に丁寧に作っておいしいから」支持されているはず。それなら、「海外に作りに行く」という選択肢があってもよいのではないでしょうか。

情報学分野のやつが無責任な…と言われてしまいそうですが、できることがあれば、可能な限りお手伝いします。情報共有の仕組み作り、通訳、翻訳、記事書くことから、その他諸々。海外に出ていって、作って、その土地の人と技術やおいしいものを分かち合って、ちょっと余分にできたら日本に送らせてもらって…なんて素敵ではないでしょうか。

強制開国、へこんではいられないよ。どんどん立ち直ろう!