『フェイスブック 若き天才の野望』、マークの硬派で頑固な思想がかっこいい

じっくり読んでいて、まだ読み終わっていませんが(あと3章)、ここは!というところを引用したくて、ひとつエントリーを。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

広告に関心がない(ユーザーの体験を妨げるなら除去も辞さない)、社会性の高い大義のあるアプリケーションを重視する、などなど。もちろんお金は稼がなければいけないのだろうけれど、筋が通った考え、未来を見通す考え、ただただすごいなあ、かっこいいなあと思います。

世界にもっと透明性を加えることが必要だと。(インターネットを通じて)様々な情報へのアクセスを拡大して情報の共有を広げることが、結局、世界に必然的に大きな変化をもたらすと、ぼくらは考えた。(プロローグ p8)

「ぼくはこのサービスをどうつくっていくかを考えている。出ていくことなんか考えてない。ぼくは自分たちのやっていることが一番面白いと思う。他人が何をしようと興味はないね。ぼくらはクールなことをやっているんだから、それでいいじゃないか。悪いが、出口戦略なんか考えたことがない。」(第6章 本物の企業へ p202)

ザッカーバーグフェイスブックに応募してくるシリコンバレープログラマーに失望していた。彼らはフェイスブックの文化に適合しないように思われた。ザッカーバーグの目には、彼らはあまりにも会社人間でありすぎ、反骨精神に乏しく、十分な想像力に欠けているように映った。(第7章 2005年、秋 p230)

彼は利益を上げる方策についてほとんど考えようとしなかったし、広告についても単純にこのんでいなかった。(第8章 CEOの試練 p231)

ザッカーバーグ自身は、こうした多くのアプリのバカバカしさに失望していた。彼の望みは、自分の会社が人々にとって大切なことを伝え合うために役立つことであり、遊びをやりやすくすることではなかった。(第11章 プラットフォーム p334)

Zuckerberg himself was disappointed at the silliness of many of these apps. He wanted his company to help people communicate things that mattered, not make it easier to play around.

しかし、ザッカーバーグお気に入りのフェイスブックアプリケーションは、パーカーとグリーンが作ったコージズだった。それは高潔な動機に支えられた、非営利団体の募金を手助けするものだった。(第11章 プラットフォーム p339)

But Zuckerberg's favorite Facebook application was the Parker-and-Green-created Causes. It was driven by hight motives -- to help nonprofits raise money. Facebook users who make a donation create a story in their friends' News Feeds.