言葉の習得について ― ドイツ語を勉強しつつ、トライリンガル以上の人たちを観察しつつ思うこと
お昼に言葉の話をしていて、まとめてみることにしました。
とてもシンプルで、することは以下の3つ:
- 文法を頭に入れる
- 見て、聞いて音や語に馴れる
- 使ってみる
…といっても、ドイツ語あわてて勉強中、その他の言語もプログラミング言語以外の自然言語は、英語以外はつまみぐい。これから実証されるはず!というあやしいエントリーです。ああ、でも、トライリンガル以上の人たちが得てして同じことをしているよという部分は役に立つかも。
さっそくそれぞれ見ていきましょう。
■ 文法を頭に入れる
「聞いて何となく頭に入る」なんて、ないないw…とは言いませんが、「文法」というものがあることを知っている大人の場合、これを頭に入れた方が明らかに習得がはやいのではないでしょうか。中高でひたすら英語の文法問題を解かされたり、プログラミング言語を覚えたりして、今改めて思います。どうやって頭に入れるかと言うと、ひたすら手を動かすタイプの文法書を使うとよさそう。好みによるかもしれませんが、私はベレ出版の「しっかり身につく」シリーズのような硬派な文法書兼問題集が好きです。ベレ出版はよい語学書籍が多いので、要チェックです。
英語については何がいいんだろう。これという良書がぱっと思いつかないので、本屋さんをうろうろしつつ、よい書籍を探してください。・・・無責任(^^;
■ 見て聞いて音や語に慣れる
「勉強中の言葉の映画やテレビ番組などの動画を見る」
# 「活字を読む」については、人それぞれみたい。そもそも母語でも活字を読まない人は、外国語だとなお読まないよね…と習慣も影響していそう。
トライリンガル以上の人たちに、「どうやってそんなにいっぱい言葉を覚えたの?」と聞くと、大抵これがあがります。ジャンルは、映画、バラエティー番組、ドキュメンタリー、ニュース、ファッションショー、料理番組などなど、興味があるものであれば、何でもOKのようです。好きな動画を見つけたら、自分に機械学習させる要領で、楽しく視聴しまくります。私が最近好きなのは、Democracy Nowです。chicken_guyに教えてもらったNHKの英語放送もよい感じです。
facebookをちょいちょい使っていると、友人のおすすめ動画が流れえてきたり、「これおもしろいよ」と教えてもらえることも。
- http://svtplay.se/v/2264028/wikirebels___the_documentary?cb,a1364145,1,f,-1/pb,a1364142,1,f,-1/pl,v,,2264028/sb,p118750,1,f,-1
- VICE - 世界30ヵ国以上に支部を持つデジタルメディア。世界中で制作・厳選されたプレミアムでエッジーなコンテンツを日々5千万人以上に提供。
フランス語を勉強している友人は、YouTubeで『星の王子様』の朗読を聞いていて、これ名案!
好きこそ物の上手なれで、もりもり自分に機械学習させていると、うそかまことか、耳や目、頭が慣れてくるようです。
■ 使ってみる
能動的に、書く、話すところも攻めましょう。最初は真似しつつ、慣れてきたら、主張したいことを表現してみる。これはプログラミング言語でも同じで、多分この勉強の仕方はよいはず。ウェブ時代万歳、覚えた言葉を気軽に使える場所は、たくさんあります。中でもLang-8は超超超おすすめ!
何カ国語しゃべるんだwというヨーロッパから来ている子からは「その国の言葉を話す友達がいるなら、Skypeで話すといいよ」というアドバイスも。その他、結構真剣に学習中の言語を習得する必要がある時は、語学学校という手も。これ結構トライリンガル以上の人たちが挙げる方法だったりします。「語学学校(笑)」といいうイメージもあって、実際、内容が???だったり、ものすごく高額だったりするところもあるとは思うのですが、そこは一度先入観を捨てて。学習中の言語が話されている国の文化施設の講座で習うと、内容的にも値段的にもよさそうです。年明けから京都のゲーテインスティテュートに通い始めます。
- ドイツ語講座 - A1-C2 - Goethe-Institut Japan
- ifjk.jp - このウェブサイトは販売用です! - 京都 フランス語 フランス語講座 フランス語入門 フランス語を学ぶ リソースおよび情報
language exchange のパートナーを探すのも手かもしれません。学生であれば留学生科や留学生寮などでよい人と出会えるかも。そうそう、SenseiSagasu.comなんてサイトも。以前、英語の先生探して、数ヶ月習っていました。facebookなどがはやって若干陰が薄い気がしないでもないですが、試してみない手はないかも。
せっかく覚えたら使いたいよね、使うと誰かが突っ込んでくれる、楽しい!…とよい循環ができるのではないでしょうか。
かなり長くなってしまいました(^^; 今年読んだ殿堂入り語学本『外国語の水曜日』には、「やめないことが大事」とありました。時間はかかりますが、使える技が増えていくのは楽しいもの。ぼちぼちのろのろ楽しみながら続けましょう。
- 作者: 黒田龍之助
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