本にまつわる短編集 角田光代 著 『さがしもの』 本好きにはたまらない!

先週、岡山の期間限定・古民家アートスペース「かじこ」に遊びに行ってきました。ビブリオバトル@かじこで出てきた本の中にあったのが『さがしもの』(ハードカバー版のタイトルは『この本が、世界に存在することに』)。チャンプ本です。

さがしもの (新潮文庫)

さがしもの (新潮文庫)

今日、あとひとつあとひとつと読むうちに、いつの間にか読み切ってしまいました(^^;

旅が好きで本が好きな人には間違いなくササる一冊。世界を旅する本の話、本に呼ばれる話、誰かと共有した本の話などなど、全9編が収録されています。最後の「あとがきエッセイ 交際履歴」もまたよし。角田光代さんは本が大好きなんだなあ、旅もするのね!と著者のことを大好きになってしまいました。

あんまりおもしろい本に出合ってしまうと、読みながら私はよく考える。もしこの本が世界に存在しなかったら、いったいどうしていただろう。世界はなんにも変っちゃいないだろうが、けれど、この本がなかったら、その本に出合えなかったら、確実に、私の見る世界には一色たりないまんまだろう。だからこの本があって、よかった。助かった。

ほんと、本って素敵ですよね。いい気持ちにさせてくれる一冊。本好きは是非手に取ってみてください!