メキシコ湾原油流出事故 写真をみつけてまとめてみました

BPの原油流出事故について、日々報道される情報を見聞きするものの、ニュースの情報は断片的でよくわかりません(私の理解力不足を棚上げしているのはごめんなさい)。この事故は4月20日に起きたもので、これさえあやふやでした…。何となく流れを押さえておかないとと思い、今回調べてみるに至ります。

この事故の概要を理解する際に、All Aboutの記事がとてもわかりやすかったので、最初に紹介します。

史上最悪…メキシコ湾原油流出の責任はどこに [社会ニュース] All About

特に「誰がこの責任を取るのか?」という部分で整理されている「BP」「トランスオーシャン」「ハリバートン」「現代重工」といった関係者について押さえておくとよさそう。

では、ここからは「目で見てわかる方式」でまとめてみようと思います。

■ 何がどうなったか

今回の事故が起こったDeepwater Horizon(DH)という石油掘削施設がメキシコ湾にありました。現代重工が製造したとされ、最終的にトランスオーシャンの持ち物となり、トランスオーシャンがBPとの契約の元、石油を掘削していたようです。

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http://www.flickr.com/photos/42065772@N06/4551849561/

ここで爆発事故が起き、炎上、最終的に水没(写真の順番はあやしいかも…)。

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Coast Guard and Agencies Response to Deepwater Horizon Oil… | Flickr

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http://www.flickr.com/photos/42065772@N06/4542937668/

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Controlled Burn June 9 | OFF THE LOUISIANA COAST---A control… | Flickr

原油が流出する過程を伝えるNASAの動画があります。

この動画の説明欄では、その他、NASAの画像アーカイブやこの事故に関するページは以下を参照してくださいとのこと。

原油流出による被害も。

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Pelicans Covered In Oil, Grand Island | Brown pelicans captu… | Flickr
この写真ではないと思うのですが、ペリカンの写真がニュースで取り上げられた時に、Twitterで「ついに出た」といったつぶやきを見たのが忘れられません。

現在は被害を抑えるために、さまざまな策が講じられているようですが、未だ解決の目処は立っていないようです。深海ということも影響しているのでしょう。

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bprovworking | Patrik Tschudin | Flickr

事故の流れはこんな感じだと思います。次はこういう事態にあって、びっくりするようなBPの対応を。

■ BPの対応…

次のwiredの記事のタイトルを見ただけでも、ひどい対応の一端を垣間見ることができます。

BP社は最近、「原油流出」などの急上昇中の検索キーワードを、『Google』『Bing』『Yahoo』などの検索エンジンから購入し、同社の流出対応を宣伝する「スポンサーサイト」へのリンクがよく目立つ位置に来るようにしていることが判明し、批判を浴びている。
http://wiredvision.jp/news/201006/2010061123.html

メキシコ湾沖の石油掘削施設『ディープウォーター・ホライズン』で起きた爆発事故の6日前に書かれた電子メールの中で、英BP社のエンジニアはすでにこの油井を「悪夢」と呼んでいた。
http://wiredvision.jp/news/201006/2010061623.html

ふたつめのwiredの記事の論調だと、BPの経費削減が今回の事故の原因?トランスオーシャンや現代重工についてはふれられていないけれど…。

ついさっき出たCNNの記事によると、アメリカのオバマ大統領が「対策にかかった費用と損害賠償はすべて採掘権を持つBPに負担させると明言。」とのこと。

http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201006160011.html

CNNの記事ではオバマ大統領の短いスピーチを見ることができます。

■ 個人的に思うこと

私も日々知らず知らずの内に原油のお世話になっているわけで、どう考えたらいいんだろう。遠い地域のことということもあり「何やってんじゃボケがー」と単純には怒れないのが正直なところです。

そもそも海の下1500mを掘ってもいいのかな。「そろそろ本気でエネルギーの構造を変えていかなければいけないよ」という警鐘なのかもしれません。これを何とはなしに感じとって、今私はこの事故の事が気になっているのだと思います。


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