電子書籍の気に入らないところ - 書き込みにくいだけじゃなく …

物理的にページをめくる感じがないことでも、どこまで読んだか手に持った感じで感じられないことでもありません。

読み終わった本を人にあげられないところが気に入らないのです。本をあげる、もらうといったコミュニケーションが減ってしまった気がして最近ちょっと寂しいです。「あ、持ってるよ、読み終わったからあげる」「この前もらったこれおもしろかったよ。ありがとうね」「ああ、この本あの人からあの時にもらったなあ」っていうのが好きなのです。読んでいる時に引いた線や、書き込みがちょっと恥しくもあるのですが ;)

先日注文した『エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと』は Kindle 版もあって、文庫版よりも50円ばかり安いし、何より場所を取らないのが魅力的だったのですが、結局迷いに迷って文庫版を注文しました。

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)

本の実体がないのは、引越ししすぎ、移動しすぎの私にはとても助かるのですが、どうも本をあげる/もらうコミュニケーションが少なくなってしまうのがどうしても気に入らないのでした。

「おもしろかったよ!買ってね」なんてコミュニケーションは不気味だし、買ってみようとは思わなかったけれど、いざもらったらとてもおもしろくてはまった、なんていい出会いがなくなっちゃうのはもったいない。どうなったらいいんだろうなあ。