豊かさってなんだろう? いろいろな国の人と話して思ったこと
昨日インドの友人と話していて、食べものを捨てること、贅沢をすることなどに話題が及びました。恵まれた家庭で、道徳的な両親の元で育った彼女は、そういうのはよくないことで、私たちは気をつけるべきだし、変な贅沢をするくらいなら寄付した方がいいんじゃないかな意見で、私も同意。
こんな意見もあります。Couch Surfing の集まりで "The Economics of Happiness" というドキュメンタリーを見た時に、「私はあんまりものいらないや、意外となくても暮らせるし、気持ちいいよ」というと、中国から来ているという人は「日本は既に物質的な豊かさを求める時期は終わったかもしれないけれど、僕らはまだ車や家やいいものがほしいんだ」とのこと。ふむ。これもわからないでもない…のかなあ。私が日本で生まれ育たなかったらどう感じたんだろう。あとは、オーストリア出身の人は「自分達が便利な製品の恩恵を受けて、贅沢をしている中で、現在発展している国の人にそれを使うなとは言えないよ」。この考え方は私の頭の中にはなかったので驚き、なるほどなあ…と。
一年ヨーロッパ、主にドイツやオーストリアの人たちを見て、基本的には無駄遣いをしないで、環境にも気を配って、といってもぎちぎちに窮屈な生活をしているわけではなく、ゆったり高い生活レベルを維持していて、これが豊かってことなんだろうなあとしみじみ感心しました。自炊、節水、飲みに行っても使いすぎない、生活空間をきれいに保つ、などなど日常の細かいところなんだけど。
びしっと結論を言えるわけではないので、なんとももやもやしたエントリーになってしまいましたが、「豊かさ」についてもう一度考えてみる時期なのかもしれませぬ。
経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学
- 作者: セルジュ・ラトゥーシュ,中野佳裕
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