残念ながら英語なんて当たり前なんだ。でも希望もあるよ!

釣りっぽいタイトルをつけてみました(^^;不都合な真実かもしれないのだけれど、当たり前なんだ。TOEIC何点とか、社内英語化でてんやわんや・・・という話ではなく。それは誰かが雑誌や本や新聞を売ったり、英語の何かを売ったりするために煽ってるだけなんだ(多分)。

日本駄目論とライフ八苦は苦手なので、最後は明るくケセラセラ、希望もあるよ!というエントリーです(^^)では、さっそく。

ヨーロッパのオーストリア(非オーストラリア、公用語はドイツ語)で生活を始めてから、学校や旅先でいろいろな人と英語で話すのですが、みんなうまい!・・・というか、もううまい下手の問題ではなく、英語は日常の一部で、話せて聞けて書けて読めて当たり前です。「英語でもいいですか?」と聞くと「ちょっと自信ないけど・・・」と前置きする人、少し上の世代ではその国の言葉だけという人もいますが、でももう英語ができるのはデフォルトじゃないかな。アメリカでは「おお、お前は英語をしゃべるのか!」と言われることがしばしばありますが、ヨーロッパではまだ言われたことがありません。そのくらい当たり前なんだと思う。

日本では英語というとTOEICTOEFLが何点で・・・、さらには「TOEICでXXX点取る方法」が注目を集めたりするけれど、これらの試験やスコアの話はこちらに来てまだ一度も耳にしていません。大学の入学要件や企業での昇進要件にはあるのかな?日本の所属研究室にベルギーから留学生がきて、「なんで院試にTOEFLがいるんだ!こうやってちゃんとしゃべれてるじゃん。。。」と言っていましたが、まさにその通り、ごめんね・・・。個人的には、特にTOEFLは受験料は高いわ試験時間は長いわで、お財布も私も息絶え絶えです。やめてください。

そんなこんなですが、ここからは「まあまあ、とにかく英語を使おうよ!心配無用、案ずるより産むがやすし」というポジティブな話です。

ヨーロッパでみんな英語うまいなあとは思うものの、多くの人は母国語ではないので、よくよく聞いてみると適当に崩れることもしばしば。三人称単数の s が落ちちゃったり、変な語順や修飾関係になっていたり、何かいっぱいくっついてる謎の長い造語が出てきたり。あと「あれ?この単語ドイツ語ではXXXって言うんだけど英語ではなんて言うんだ?」みたいな独り言を聞くことも。私にも変な癖があって、自分で気付いているだけでも、日本語に引っ張られて疑問文に後から無理やり「?」をつけたり、三人称単数の s が落ちたり付きすぎたり、冠詞も変だったり etc。そんな時は「なに?もう一回言って」と聞き返されます。でもまあいいじゃない。

間違ったところで、誰も責めないし、誰でも間違うし、ましてや人格なんかが否定されてるわけじゃないよ!

これ大事。私の英語は変ですが、それを理由に誰かが仲良くしてくれないということはありません、多分・・・。日本人同士日本語で話していても聞き返しますよね。それと一緒だと思います。ひるむことなく言えばいいのだ。逆に語るべきことを持ち合わせていない方が致命的かも。猛烈に言いたいこと、情熱があれば伝えるために絵でも書こうさ、ね。

そんなこんなの英語事情です。多分一度話してしまえば、「あれ、なんだ、こんなもんか」と多くの人は思うはずです。「ネイティブが〜と思う〜」や「日本人の英語の〜がおかしい」なんていうのはあまり気にせず、徐々に学びつつ、世界を楽しめばいいし、世界は思っているより適当で寛容です(^^)

■ 日本人同士で英語を話すのはもじもじしてしまう

先日ベルリンで聞いた話では、ドイツ人同士でも英語で話すことがあって、彼らは英語で話したがるらしいとのこと。日本人同士ではもじもじしてしまう私とは大違い。。。でも、アメリカに長く住んでいた日本人の友人も「はずかしいよー」と言っていたので国民性もあるのかもしれない。

■ 英語・外国語の本

好きな本を2冊。ひとつめは、Googleの名誉会長の村上さんの英語本です。かなりスパルタなのですが、のろのろ勉強にも役立つ王道 tips、村上さんのエピソードがおもしろい一冊。挿絵もなんとなく Google like でかわいい。

もうひとつは、英語に限ったものではないのですが、言葉は「諦め悪く」勉強すればいいよねと思える楽しい語学読み物。ビブリオバトルid:satzz さんが紹介していて手に取りました。こっちは全然スパルタではなくのんびり。これまた気に入っている一冊。

外国語の水曜日―学習法としての言語学入門

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