原発について考えてみました――闇雲な反対ではなく段階的な移行が必要なのだと思う
原発賛成とか、近隣の方に無配慮でよいとか、そういうことを言いたいわけではありません。ただ、代替案なき闇雲な原発反対や、効率を無視したソーラー信仰に違和感を覚えたので、少し調べ物をして書いてみることにしました。
総務省統計局が「世界の統計」というウェブページ群を公開しています。お役所叩きもありますが、こういうのはGJだと思います。いいところは、褒めよう。
第6章が「エネルギー」です。
▽ http://www.stat.go.jp/data/sekai/06.htm
6-4 電力発電量では、各国の発電量と発電方法の内訳を知ることができます。日本は発電量の23.27%を原子力発電に頼っています。
この数字を見ると、闇雲に反対できないと思います。自分の使う電力を1/4減らせたとしても、大規模に電力を使う事業者には、それは多分無理な話です。ヒステリックに反対するのではなくて、段階的に停止する措置を考えていかないといけないんじゃないかな。節電はもちろん、ほかの発電方法をとりいれることも考えて。
総務省統計局のデータを見てみると、原子力によらずに電力を得ている先進国も少なからずあります。イタリア、オーストリア、デンマーク、ノルウェーなど。
逆に、原子力発電が発電量の1割を超える国についてもみてみると、以下の通りです。
- フランス 77.17%
- スロバキア 54.65%
- ベルギー 54.42%
- ウクライナ 47.15%
- スウェーデン 44.99%
- スイス 41.10%
- ハンガリー 36.73%
- ブルガリア 33.82%
- 韓国 33.45%
- チェコ 29.67%
- フィンランド 28.83%
- ドイツ 22.06%
- アメリカ 19.24%
- スペイン 18.17%
- イギリス 15.91%
- ロシア 15.76%
- カナダ 14.61%
- ルーマニア 12.50%
震災後間もなくて、思うことは尽きませんが、原子力発電によらない国から学び、特に原子力発電に頼る国とは経験を共有して、日本は段階的に安全な発電方法に移行する必要があるのではないかと思う次第です。
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