遊行浮浪最高(^^) 『私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明』 高城剛 著
- 作者: 高城剛
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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尊敬する浮浪者2.0、高城剛さんの新刊。おもしろかったです(^^)
一問一答形式で、144個の質問に対して高城さんが持論を展開しています。間間に、高城さんが何歳の時に何をしていたかという小さなコラムが入っています。
一問一答はこんな感じ:
Q3 なぜ定住しないのですか?
A これには、様々な理由があります。まずは、不安定な時代のあらゆる危機やピンチに備えるためです。それは経済的・政治的危機、天才、それに個人的な問題すべてに言えます。
実際、つい最近も突然、理不尽な圧力が僕に押し寄せました。そのような圧力に抵抗するには、正面から対抗せずにほっておくのがよい手だてだと考えています。もし、僕が東京で大きな会社を経営し、それなりの邸宅に住んでいたら、動くこともできずにメディアスクラムに押しつぶされて、きっとこの本も出なかったことでしょう。今回の件でもおわかりのように、定住しないことが現代的ピンチを切り抜ける良い手立てのひとつであるのは、間違いありません。
(略)
Q75 高城さんにとって、人脈とはなんですか?
A いついかなる時でも、仕事とは関係なく、メシをおごってくれる人がどれくらいいるか、あるいは、メシ食いましょうよと誘える人がどれくらいいるか、ということ。そして、その人たちの年齢幅じゃないでしょうか?
そのほか、高城さんがこの一年訪れた土地や、長期旅行の持ち物などについても書いてあり、旅が好きな人、移動が好きな人、落ち着きがなくて世界がおもしろくてしかたない人にお勧めです。発想には移動が必要、移動にはコンパクトでなければいけないという主張に、ふんふん、そうだよね、で、時に遊行浮浪のフロントランナーの考え方になるほど!と。
旅はどうだろうなー、うーん、家でゆっくりしていたいという人も、こんな考え方があるのか、と一読の価値有だと思います(^^)
1200円でサクサクっと読めて、目から鱗のおもしろい考え方がインストールされること請け合い。一問一答で切れているので、隙間時間に読めます。トイレやお風呂に置いておいてもよいのではないのでしょうか。
最後にいつもの名言を引用。
アイディアと移動距離は比例します。
Let's enjoy mobile / nomad life :-)
■ 高城剛さんと似て見えて仕方ない人
ニコニコ生放送「[ウィキリークス アサンジの戦争とは何か?」で、日本人で唯一WikiLeaksのJulian Assange氏にインタビューした野口修司さん(ジャーナリスト)は、Julian Assange氏のキレ者っぷりはBill Gates氏に似ていたと言っていました。
ウィキリークス アサンジの戦争とは何か? - 2011/02/23 23:00開始 - ニコニコ生放送
私は、ぷらぷらうろうろっぷり、高城剛さんを思い出して仕方ないんですよね(==)
『全貌ウィキリークス』の感想文にも書いたのですが、英ガーディアン誌のプロジェクトルームでの文書公開前作業のシーンや、ロンドンのジャーナリストクラブ「フロントラインクラブ」(本に出てくるよ!)に作られたWikiLeaksならではのquick setup and quick pull down officeな暫定オフィスのシーンも。キャリーケースにAppleのモニターを突っ込むアサンジ氏のスーパーモバイルライフ(portable me だと言っている)もすごい…。
プライベートのごたごたは知りませんが、旅する、移動するという一点において、尊敬できる浮浪者2.0ふたりです(^^;