指揮者・小澤征爾さんの26歳の痛快エッセイ 『ボクの音楽武者修行』

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)

今月はじめに購入して、大半は一気に読んでしまっていたのですが、あとがき+αをなかなか読みきれず、感想文が今になってしまいました。

本書を手に取ったのは、留学の面接の帰り道。ヨーロッパへ留学したいなあと思っていて、本屋さんをぶらぶらしていると、この本、ヨーロッパから武者修行がはじまるではないですか。それで衝動買。

とても爽快なエッセイというか武者修行録です。貨物船でスクーターとともに単身ヨーロッパに渡って指揮者コンクールに出場、受賞。起こる出来事すべてを楽しみながら(これが本当にすごい)世界へ。まだ26歳の若き日の小澤さんが書いた本書ですが、今、世界が小澤さんを愛してやまない理由がわかる気がします。改めてすごい人なんだなあ、素敵な人なんだなあと思います。

留学を考えている人、世界で仕事をしてみたい人、旅が好きな人は読んで損なしの一冊です。天真爛漫な小澤さんの数々のエピソードに心躍って奮起できるはずです(^^)

# 読み進めつつ、書籍の中に出てくる曲目や指揮者の作品を探して聞いてみるのと、より楽しめそうです。iPhone がある時代これが簡単にできるってのも感動。