The Cove を見て思うこと

上映中止を表明する館も出てきている「The Cove」。ちょっと前に見て、もやっとして、なかなか書けずにいた映画感想文。

映画に対する感想は「気分のいいものじゃない…」というところでしょうか。イルカ漁について何か特別に思うところはなくて、「日本の食文化を…」と言いたいわけではありません。隠し撮りとそれを楽しんでいるかのようなシーンがあって、独善的な正義のもとにそれを正当化しているところが嫌。

誤解を招くような(意図的だろうけれど)編集について書かれたエントリがあったので引用します。

映像の中で少々ずるい編集がおこなわれているのも確か。マグロの競りの場面を使って、さりげなく日本ではイルカも同じように扱っていると印象付けています。
designtobira.com

「何やってもいいってもんじゃないんですよー」と言いたい(==)イルカに配慮するのと同様、同じ人類にも配慮しましょう…。

これがアカデミー賞だなんてなんともなんとも。よっぽど他に良い長編ドキュメンタリーなんてあるだろうに。政治的に選んでいるのならあっぱれですが。

でも、だからといって上映中止にしてほしいとは思わなくて、見たい人は見て、それぞれに意見を持てばいいのだと思います。さすがに感化される人ばかりではないでしょう。少なくとも私はこれ見て「イルカが…!」とはなりませんでした。

そんなこんなの「The Cove」です。多分一度見てみるといいと思います。

■ 余談

個人的には、イルカを食べるのと、牛を食べるのと、あまり違いを感じないのですがどうなのでしょう。頭がいいから駄目という意見もあるけれど、何かちょっと違う気がする。でも、なんか、うまく論理的に整理できず気持ち悪いです。むむむ。

@tkido さんからいただいた宿題:

彼らの気持ちに近づきたければ、「人が牛を食べる」のと「牛が人を食べる」との違いだと考えた方がいい。

(??)週末考えます!