日本の新聞に対するインドの人の印象

友人から借りた『喪失の国、日本―インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」』がおもしろくて、時間をみつけては一章一章楽しく読んでいます。

インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 喪失の国、日本 (文春文庫)

インド・エリートビジネスマンの「日本体験記」 喪失の国、日本 (文春文庫)

著者が日本にやってきて、日本の英字新聞を読んだ感想を書いた部分があります。

 どこをめくっても、インドのことはただの一行も書かれていなかった。日本はアジアの雄だから、日本の新聞を読めばアジアの今日のすべてがわかると思っていただけに私はおどろいた。日本のインドへの援助額の大きさを考えると、日本が常々インドに大きな関心を抱いており、日々、わが国の情況が紙面で伝えられているにちがいないと思っていたのである。
 国外記事は欧米偏重で、アジアは軽視されていた。完全に排除されているといった感じである。私の立場ではこういう欧米中心の新聞の方が勉強になるが、アジアで起きている様々な問題が、アジアの情報センターともいうべき日本ではほとんど報道されていないことは意外だった。

ちょっと残念。。。せっかくいい国だと思ってくれてるのに。90年代の記述のようですが、ものすごく古いものではないし、今でも現状はそこまで変わっていないと思う。

ベトナム出身の子と「国際ニュースをどう知る?」という話をしていた時に、「自分の国のニュースで結構知ることができる」ので、英語ニュースの動画は見るものの、文字で英語ニュースを読み込むことはないとのこと。

うーん、日本日本、日本大好きなんだけど、、、どうしたらいいんだろうなあ。

ごめんなさい、答え無しです(==)

ただ情報を提示する/提示されるだけではだめで、読む人のコンテキストに引っかからないといけないし、読む人も情報がひっかかってくれるコンテキストのフックみたいなものを持っていないといけない(いけない?)。人とのつながりってよいキーになりそうで「あの子の出身の国だ」「あの子が研究している国だ」と身近にとらえられることが大事なのだと思う。あと、「この前行った国だ」「今度行きたい国だ」も大事で旅もキーだと思う。まとまらん。。。