再読 『エンデの遺言』1

先日、地域通貨やゲゼルの話の流れから『エンデの遺言「根源からお金を問うこと」』が出てきたので、本棚から発掘。再読中です。

エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

エンデの遺言「根源からお金を問うこと」

ケインズはゲゼルを支持していたという記述があって、へー! と。

ここにひとつの予言があります。それは第二次世界大戦に先立つ、革命と危機の時代に、ケインズが『雇用、利子および貨幣の一般理論』のなかで書いているものです。この書物は経済学を学んだ者なら誰でも一度は手にしたことでしょう。そこに次のような文言があるのです。
シルビオ・ゲゼルは不当にも誤解されている。彼の著作には深く鋭い洞察力のもつ明晰さが含まれており……われわれは将来の人間がマルクスの思想よりはゲゼルの思想からいっそう多くのものを学ぶであろうと考えている。『自然的経済秩序』の序文を読む読者は、ゲゼルのもつ道徳的価値を評価できるであろう。われわれの見解ではこの序文のなかにそ、マルクス主義に対する回答が見いだされるべきである」

エンデの遺言「根源からお金を問うこと」』p86-87

経済学というと何やら難しそうなイメージなのですが、よい本を選ぶとうまく入っていけるかもしれません。ケインズについては小島寛之さんの本が読みやすかったので挙げておきます(小島寛之さん、確率統計の著書も良書でこちらもおすすめ!)。

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

ケインズとゲゼルがエンデでるながるなんて! 世界はおもしろいというか素敵というか。

私の専門は一応情報学ということになっているのですが、なんだろう、自分の分野にとらわれず、いろいろ勉強していきたいなと思います。

うまく落ちていませんが、再読しつつ思ったことを書いてみました ;-)