バンコクのデモの根底で対立しているもの
実弾、ゴム弾どっちが発砲されたのかも大事だけれど、どうしてこういう対立にあるのかを理解することが大事だと思う。
NHK のニュースでさえ対立の構図がわかりにくい。
ロイターの日本人カメラマンの方が亡くなった件は残念だけれど、多分カメラをまわしていた彼も根本的な問題として報道される方を望むのでは?と思うのは勝手な想像なのかな。
少しだけ書いてあるニュースを見つけたので抜粋してみます:
解決へのシナリオは描きにくい。騒乱の根源が、通信事業などで巨額の富を築いたタクシン氏が代表する新興勢力とアピシット首相に象徴される旧支配・エリート層の対立にあるからだ。とくにタクシン氏が、低額医療などの首相時の政策によって、国外にいる今も貧困層の熱狂的支持を得ていることが問題を複雑にしている。
反タクシン派もかつて大規模デモを展開してバンコクの国際空港を占拠する騒ぎを起こし、それがアピシット政権の誕生につながった。だが、このようなデモの常態化と、その延長の政権交代では国が消耗するだけではないか。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100413/asi1004130327002-n1.htm
対立している勢力:
- 新興勢力: 通信事業などで巨額の富を築いたタクシン氏、貧困層の熱狂的支持
- 旧支配・エリート層: アピシット首相
世界ではどうとらえられているのだろう。カンボジアがタクシン氏を顧問に任命すると発表したという去年の記事もある。
【バンコク=山本大輔】カンボジア政府は4日、汚職罪で有罪判決を受け、海外逃亡中のタイのタクシン元首相をカンボジア政府の経済顧問に任命したと発表した。フン・セン首相の私的顧問にも任命するという。タイ政府は各国に対し、タクシン氏を犯罪人として引き渡すよう求めており、反発は必至だ。
http://www.asahi.com/international/update/1105/TKY200911040492.html
タクシン元首相は「汚職罪で有罪判決を受け、海外逃亡中」でもあるみたい。
自国についての報道も大事だけれど、一歩離れて客観的に報道すること、世界の視点で捉えることも重要だと思う。
不謹慎かもしれないけれど、その国のおいしいご飯を食べて、友達を作って、興味を持つのが一番いいのかもしれない。そんなことを思う京都3年目の今日この頃。
- 作者: 外岡秀俊
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 266回
- この商品を含むブログ (68件) を見る